猫専用の大切な部屋選びの6つポイントと部屋作りの9つの工夫するべき点
「猫を飼いたいけどどんな部屋が良いのかわからない」
「猫がストレスなく過ごせる部屋にするにはどうすればいい?」
このような疑問をこの記事では解決しています。最近では猫を飼う人が多いですが、実際に猫がストレスを感じずに安心して暮らせる部屋はどんな部屋なのでしょうか。本記事では、猫と暮らすための部屋選びや工夫した方いい点などを解説していますので、最後まで読んでみてください。
目次
猫と暮らす専用のお部屋選びに大切な6つのポイント
猫と一緒に暮らしていくには、猫はどんな部屋を好んでストレスなく過ごせるのかが大事になってきます。そのために、部屋選びで大切なポイントを6つにまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:猫と暮らすのに必要な広さはどのくらい?
猫がストレスを感じて相手から逃げる限界の距離を逃走距離といいます。逃走距離は2m程度と考えられており、部屋の広さでパーソナルスペースとして確保してほしいところです。具体的に猫1匹につき、最低でも2m×2m=4平方メートルのパーソナルスペースが必要です。さらには猫を2匹以上飼っていると、広い部屋でないと過密状態になり、デリケートな猫はストレスを蓄積し猫同士のケンカや突発性膀胱炎に陥ってしまうケースもあります。
ポイント2:脱走は怖い・対策は万全にできるお部屋を
猫専用の部屋を用意すると脱走するリスクを減らせます。家は人の出入りによって、ドアを開けたり開けっぱなしにしたりするため、その隙に猫がスルッと脱走します。またスライド式のドアだと、猫が勝手に開けて逃げ出すことも考えられます。そのため、猫専用の部屋を設けて、ドアや窓といった脱走する可能性のある場所は何らかの対策をする必要があります。窓には保護ネットを貼ったり、ドアの前にはゲートを設置したりして脱走を防ぎましょう。
ポイント3:猫は高いところが好き・上下運動ができると◎
猫はバランス能力がよくジャンプ力も優れていて、上下の運動や空間を立体的に使い生活する動物です。猫にとって高いところは安心できる場所です。遊ぶ場所としても運動不足を解消する手段としても高い場所があるほうがストレスも軽減されます。キャットタワーを置くといった、部屋全体を見渡せる場所を高い場所に確保することが重要です。その際の注意点としては、猫は置いているものはあまり気にせず高い場所に行くので、落とされて困るものは置かないようにすることが挙げられます。
ポイント4:猫は心地よいところも好き・冷暖房器具に注意
冬は暖房、夏は冷房が必要になりますが、エアコンの風が直接猫の寝床に当たらないように工夫しましょう。夏の暑い時は、人間だとうちわを使ったり扇風機で我慢したりできます。ですが猫には汗腺がなく、汗の蒸発による気化熱で体温調整ができないため、熱中症になるケースがあります。寒い時は、ストーブやこたつなど暖房器具も大好きです。ですが、低温だとしても長時間同じ場所に居続けると猫も「低温やけど」に陥ります。そのため、暖房器具や冷房器具を使う場合は、人間と同じ感覚でないことを理解して、猫に合った温度調整をすることが大切です。
ポイント5:窓は意外と危険・安全なタイプを選びたい
猫にとって窓から見る外の世界は、かなり衝撃的なもので人間でいう映画のようなものです。猫を開放的にさせるために、窓を開放することがあると思います。ですが、窓を開放していると脱走したり落下事故につながったりしかねません。網戸で対応することもできますが、網戸だと猫の爪研ぎ場所になったり体重をかけたりすることもあります。そのため、網戸が破けて外れることもあるので注意しましょう。また、窓のタイプで「倒し窓」がある家は気をつけましょう。理由は倒し窓は猫が挟まれやすく、最悪の場合は挟まって死亡する可能性もあるからです。
ポイント6:建材や壁紙・接着剤も安全なものを選びたい
猫は高いところに登ろうとして、壁をよじ登ることもあります。すると、壁紙がすぐに剥がれてボロボロになり、何回も貼り直すといったことをしないといけません。そのため、猫の爪から守る強い壁紙を使用して壁を守るようにしましょう。また、猫を飼っていると臭いも気になります。飼い主は気づいていなくても知らず知らずの間に猫のおしっこの臭いなどが染み付いています。それらを防ぐ壁紙や壁材を選ぶことも大事です。
猫と気持ちよく暮らすお部屋づくりの9つの工夫
猫と一緒に気持ちよく暮らしていくためには、部屋作りから変えていく必要があります。ここでは、9つの部屋作りの工夫を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
工夫1:トイレはお互いのために・数を用意して清潔に
トイレは餌やり場と睡眠場所からはなるべく遠ざけましょう。猫はきれい好きなので、排泄物の臭いがする場所ではご飯を食べません。また、トイレがすでに汚れていると、そのトイレではしないのでトイレを数カ所用意する必要があります。もしトイレがなければ、高い確率で飼い主の衣服や寝具の上で粗相をしてしまいます。そのため、トイレは複数用意しておきましょう。
工夫2:爪とぎがあると壁や家具に傷つけられないことが多い
猫の爪とぎは、人間で例えるとあくびやくしゃみといった生理的な行動です。そのため、爪とぎがないと壁や家具などで爪をとぎはじめて傷つけることがあります。ただ、そういった行動はやめさせることはできません。よって、猫が喜ぶ爪とぎを設置することで、猫はその場所で満足します。壁や家具にあまり傷をつけたくなければ、爪とぎを用意してあげましょう。
工夫3:窓やドアの脱走対策をして安全に暮らす
猫は人が出入りする時のドアや少し開いている窓から脱走しようと考えています。猫の安全につながる重要なことなので脱走対策は必ずやっておきましょう。ドアなら高い柵を設置して飛び出さないようにしたり、窓を勝手に開けないようにストッパーを活用したり、ネットを張ってベランダから落ちたりしないようにして猫が安全に暮らせるように気を配りましょう。
工夫4:家具の配置でも上下運動ができるアスレチックに
猫は跳躍力に優れており、高いところから周りを見渡すことが大好きです。そのため、キャットタワーのような高い場所に行けるものを置くことも必要ですが、家具の配置やレイアウトによって高い場所に行けるアスレチックのようなものを作るのも良いでしょう。家具を壁側に寄せて階段状になるように並べることで、猫が登りやすい上下運動ができる配置になり、ストレスなく普段の生活に溶け込めます。
工夫5:大事なものは無造作に飾らない
大事なものや壊れて困るものを無造作に飾ることはやめましょう。猫は置いているものや飾っているものを気にせずに、机の上に登ったり、高い場所に登ったりすることがあります。登った時や、動いてる時に大事なものにぶつかって壊れるということも十分に考えられます。部屋のレイアウトを考えるときに、人間の利便性に加えて猫が遊べる環境にしていく部屋作りが大切です。猫が乗っても構わないように大事なものは置かないように気をつけましょう。
工夫6:風呂場や衣裳部屋など猫を入れない部屋を作る
猫が行く先々で勝手に歩き回って、衣裳を汚したり家具を汚したりすることもあります。または、お風呂場やキッチンなど猫にとって危険な場所もあります。猫が立ち入ることを禁止する部屋を作ることも重要になります。猫が入らないようにするために、部屋をロックをしておくことやロックがない部屋にはストッパーなどをドア下に挟んで、猫が勝手にドアノブを降ろして入らないようにするなどの対策が必要になります。
工夫7:電気コードは猫にとって魅力的・ガードしよう
猫が電気コードを嚙む理由は、子猫の時は歯茎がむずむずして痒いからです。電気コードは子猫からすると太さや硬さがちょうど良く、またどこにでもあるので、嚙みたくなったらすぐに嚙めるものです。そして、子猫の時に嚙み癖がつくとストレスを感じると嚙むことが普通になり、嚙むことでストレスを解消するようになります。電気コードを嚙んでしまうと感電したり火災につながったりする可能性があります。そのため、電気コードは隠してカバーをつけるようにして嚙まれないようにガードしましょう。
工夫8:カーテンは登れないようにロールカーテンにしよう
猫がカーテンを登る理由として、爪とぎの代わりにする、窓から外を見るのにカーテンを邪魔に感じるといったことが挙げられます。そのため、カーテンがすぐにボロボロになって頻繁に買い替えるといった事態がおきます。そうなるとお金もかかりますし、ボロボロになったカーテンの処分も面倒です。カーテンを登らないようにするには、カーテン自体をロールカーテンにすることが有効です。ロールカーテンにすると、上に巻いて視界も確保できますし、爪とぎができない高さに調整することもできるので、カーテンに悩まされることがなくなるでしょう。
工夫9:ゴミ箱は遊び場になりやすい・フタのあるものを選ぼう
ゴミ箱は、猫にとって中に何が入っているのか気になるもので遊ぶためのものとして認識されやすいです。ゴミ箱を漁って散らかすこともあるでしょう。また、猫に害のあるものもあるかもしれないので危険でもあります。その対策として、猫が開けられないようなフタつきのゴミ箱にすることが大切です。簡易なフタですと、勝手に開けることも考えられるので、猫にとって開けにくいフタのゴミ箱をチョイスするようにしましょう。
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猫と暮らす専用の賃貸のお部屋「猫可物件」が話題
最近話題の「猫可物件」とは、猫を飼うことが前提で建てられている賃貸物件です。例えば、網戸が破れにくい素材でできていたり、脱走対策をしていたり、上下運動ができるように階段状のレイアウトになっていたりします。猫にとってストレスを感じず、傷つけにくい壁紙にしているなど安全に暮らせるような仕様になっています。最近では猫を飼う人が多いため、事前にいろいろな対策が講じられた賃貸だと安心して生活を送ることができるでしょう。
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