昔ながらの間取りをリノベーションで空室対策

リノベーションの背景

以下のような問題を抱えている物件でした。

・和室二間続きのためプライベート空間の確保が難しく、家事動線も取りづらい
・天井が低く空間が狭く感じる
・全体的に設備が老朽化している

 

物件概要

物件種別：賃貸住宅
所在地：大阪府吹田市
最寄り駅：OsakaMetro御堂筋線「江坂」駅
専有面積：50㎡未満
構造：RC造
間取り：2LDK
築年数：50年以上
工事費用：約760万円（税込）

 

リノベーションのポイント

単身者をメインターゲットに設定

江坂には大手企業の支社があり、梅田や本町へはOsakaMetro御堂筋線で1本、新大阪へは2駅と抜群のアクセスを誇るため、単身のビジネスマンからファミリー層まで根強い人気を誇っています。物件の専有面積が50㎡未満であることを考えるとファミリー層はターゲットから外れるため、メインターゲットは単身者に設定しました。

 

和室二間続きの解消による「プライベート空間」と「家事動線」の確保

Before

After

■玄関

Before

After

玄関を入ってすぐLDが丸見えになってしまっていましたが、扉を設けて視線をカットし、シューズボックス下とブラケットによる照明でスタイリッシュな空間を演出しました。また、帰宅後すぐに鍵を置き、手を洗えるように、サブの洗面台・棚など必要不可欠なものを配置しました。

 

■キッチン

Before

After

奥行の広さを感じられるように水平ラインを強調しました。キッチンの背面には電子レンジや電気ケトルが置けるように高さを揃えたカップボード、コンセントを設置し、カップボード横には冷蔵庫やダイニングテーブルが置ける空間を設けました。また、キッチンパネルにはマグネットがくっつく仕様なので、調理器具などを壁面収納できます。

 

■LD

Before

After

LDKを11.9帖から近隣の新築マンションの1.5～2倍に相当する15.6帖へ拡張し、ドレープカーテンの代わりに木製建具でくつろぎの空間を演出しました。照明器具は電球色と昼白色の切り替えが可能な間接照明を採用し、とことんノイズレスな空間にこだわりました。

 

■寝室、洗面、浴室、WIC

Before

After

寝室、洗面、浴室、WICを1つにまとめ、ホテルの一室のようなくつろぎの空間を演出するとともに、来客があってもプライベートが確保できるよう工夫しました。洗面台は壁付けタイプの水栓、浴室の壁は鏡やシャンプーボトルなどがマグネットでつけられる仕様のため、日々のお手入れが楽なようにしました。

After

WICから出て扉を開けるとシューズボックスの鏡が正面に見えます。コーディネートのチェックから玄関の動線を強化しました。また、洗濯機置き場の上には開口があり、浴室やWICから出て、洗濯機へダイレクトに洗濯物を入れることができます。また、開口上部には洗濯ロープがあるため、洗濯が終わったらすぐに干すことができます。

 

■モルタル仕上げによる天井高UP

Before

After

マンションの一般的な天井高は2400mmと言われているのに対し、元々の天井高は2300mmだったため空間が狭く感じました。これに対し、モルタル仕上げにすることで最大130mm天井を高くし、空間が広く感じられる工夫をしました。

 

■遮音マットで生活を守り高級感を演出

床に施工したフローリングの下には、物の落下音や椅子に移動の音であれば階下の部屋にほとんど聞こえないと言われるLL40の遮音等級の「わんぱく応援マット」を施工しています。遮音等級の高いフローリングによくある浮遊感をなくし、高級感を演出しています。

 

単なる原状回復ではなくリノベーションで付加価値を付けてみませんか？

築年数が古くなってくると、ターゲットの想定する生活と物件がミスマッチを引き起こしているため、原状回復をしても中々空室が埋まらない場合が多くあります。リノベーション自体には費用はかかりますが、適正なターゲットに適正な価格で募集をかけることで空室を抱えるよりも多くの利益を得ることができます。近隣の競合物件や相場などの市場調査、物件への付加価値の付け方など、全てお任せください。現状の賃貸経営に不安を抱えている方、リノベーションに興味のある方は是非お問い合わせください。